どうも、いちです。
今回は投資の時間軸について記事を書きたいと思います。
時間軸って意味わかりづらいですよね。私は投資って2つのアクションしかないと思っていて
- 株式を買う
- 株式を売る
単純にこれだけで目的(資産を増やすこと)は達成可能ですよね。
じゃあ、いつ・なにを買えば(売れば)いいかを考える必要がある訳ですが
なぜか「なにを」は重視しているのに「いつ」についてはあまり考えていない人が多いような気がします。
この「いつ」というのは、つまり買いであればエントリーのタイミングであり、売りであればどれだけの期間保有し続けるかってことです。買いと売りは表裏一体で、最終的には利益を確定させるためには売る必要がありますよね。なので買いは売る時のタイミングを考えて行う必要がある訳です。そしてこの売るまでの期間のことを時間軸と言っています。
この時間軸は主に3つのスタイルに分けられるので説明していきますね。
まず大前提なのですが、投資家一人ひとりの時間軸は別物ということです。
一人ひとり資産の目的(将来のための資産形成なのか老後資金の活用なのか)や利益を出すタイミング(数秒〜数分後に利益を出さないといけないのか、数年〜数十年後に利益を出せばいいのか)は個々の都合によって全然違いますよね?
それでは3つのスタイルについてそれぞれ説明します。まずはそれぞれの名前と大まかな時間軸は次の通りです。
- スキャルピング(超短期取引)
- デイトレード(短期取引)
- スイング(中長期取引)
じゃあ、それぞれ説明しますね。
スキャルピング
超短期での取引のことです。個々人で多少の違いはありますが、数秒〜数分もしくは数十分とチャートが上がった(もしくは下がった)瞬間に買いと売りを行うスタイルのことです。超短期間で売買を繰り返すことで、理論上の資産効率を最大にすることができます。いわゆる「塵も積もれば山となる」ってやつです。ただもちろん悪い(難しい)点もあるので難易度的には3つの中で1番ですね。
もっとわかりやすく説明して
流れは次の通りです。(いつも通り超ざっくり説明ですが…)
MSFT株ください。
ありがとうございます。
1株200ドルです。
ちょっとでも上がったらすぐに売却だ!!
買ってから10秒後にMicrosoft株価上昇⤴︎⤴︎
MSFTを201ドルで売却してください
ありがとうございます。
利益は1株あたり1ドル分になります
以上です。
これなら1日のうちに何回も取引ができますよね。だから資金効率が1番いい訳です。
うん?でもさ…
約定手数料とか為替手数料とか考えたら損するんじゃない?
あと、株価が上がるかどうかってわからなくない?
その通りです。
なので手数料負けしない程度の利益を考えつつ、上昇する確率が高い場面で取引をする必要があるのです。
正直、難しすぎです。
手数料負けしない利益は逆算から出せるので問題はありませんが、上昇のタイミングは様々な要因(チャートパターンや時間帯など)から予測するしかないです。そしてここで1番やってはいけないのが
株価が上がらなかったので、スキャルピングで始めた株の時間軸をズラして中長期取引に変更すること
マジでやめたほうがいいです。
最初はそれでも成功するかもしれませんが、いつか必ず後悔します。
エントリーポイントの考え方がそもそも違う訳ですから、不利なポジションでのエントリーをしているのと同義です。大人しく諦めて損切りして撤退しましょう。
最初は損切りができない(できても1回や2回など)ですから上級者向けですね。必要があれば何回も損切りすることになります。それに耐えられるだけの精神力と絶対的な自信が必要です。
デイトレード
その日に買った株をその日のうちに売却するスタイルです。暴落しても上昇してもその日に完結するため変動幅(ボラティリティ)をある程度に収めることができます。
売るにせよ買うにせよボラティリティが出るタイミングは1日の中で大体決まっているので、そこに合わせて仕込みを行ったり、取引開始直後の内容からトレンドを見極めて「押し目買い」や「戻り売り」のタイミングを考慮して売買を行うことになります。
私はデイトレに優位性が見出せなかったので正直あまり詳しくないです。ただ、巷にはデイトレ推奨の本とかいっぱいあるので参考にしてみてください。
スイング
数日〜数年、人によっては数十年と長期にわたって保有し続けるスタイルです。
初心者の方には特にオススメの投資スタイルです。
オススメの理由
まず投資はトレンド投資が基本です。
上がり続けているものは(悪材料が出るまで)今後も上がるだろう
下がり続けているものは(良材料が出るまで)今後も下がるだろう
この考えが根本にあります。
ただ、ある程度の「調整」や「揺らぎ」のようなものはありますので、一部を切り取った見方なんかするとこの逆になっていたりします(上がっていたものが下がったり、下がっていたものが上がったり)。この「調整」は時間という魔法で薄めることができるので、中長期投資が有効的な投資スタイルとなる訳です。
実際にチャート見てみよう
Microsoftの週足(一本のローソクチャートが1週間分のボラティリティを表す)ですが見ての通り
素晴らしい右肩上がりの上昇トレンドです。
しかもコロナショック後も史上最高値を更新しているため、長期保有投資家であれば過去のどのタイミングで株をいくら購入しても、得はすれども損はしなかったという素晴らしい成果が与えられたのです。
じゃあ、Microsoft保有者はみんな利益を得たの?
いいえ、違います。
誰でも利益があげれたのに自分で損をすることを選んだ人が大勢います。
極端な例ですが、コロナショック時の株価を日足で見てみましょう
コロナ前はどの株価も高値更新を続けておりMicrosoftも同様でした。なのでコロナ前に株を買った人は多くいたのですが、コロナショックにより株価が暴落したため見事に「高値掴み」をして「大底で売る」人がいた訳です。(空売りもあったでしょうが、この下落幅だと明らかに損切りを伴った下落のはずです)
でも、損切りって大事じゃないの?
もちろん重要です。
今回のコロナショックも高値で掴んでしまった株を一旦売却して、再度底値で買いなおした賢明な投資家もいたことでしょう。ただそれって今になってチャートを見ると簡単そうですけど、暴落時の状況でそんな未来を見通せる人がどれだけいるのでしょうか?
高値掴みした人の視点で見ると、コロナ初動時の株価の動きがこれで
その1ヶ月後がこれで
更に3ヶ月後が高値更新
暴落途中で売却した人は、損はするし保有を続けていれば利益が伸びていたという
ご愁傷様です。
一部を切り取ってもわからない
上がるか下がるかは、
「神のみぞ知る」
これに尽きるのですが、長期トレンドを考慮するに
恐らく今後も上がるんじゃない?
と予想が立てられる、もしくはその可能性が高い場合は
一時的には含み損になるかもしれないが、保有し続けることで時間が調整を打ち消すことで、含み益にすることができるはずです。
なので、スイングトレードの場合は含み損・含み益に一喜一憂せずに、どっしり構えておきましょう。そして本質的な下落である確信が持てたら諦めてスパッと損切りしちゃいましょう。
そしてもし「調整」による下落である確信が持てたのら、それは「買い増し」のチャンスであるはずです。
風の如く素早く判断を行い、林の如く徐かに相場を見つめ、火の如くチャンスでは買い増しを行い、山の如く株価の変動に囚われず保有し続ける。
流石は孫子。株式にも兵法が使えるとは…恐れ入ります。
- 初心者には特にスイングトレードがオススメ
- トレンドフォローをメインに右肩上がりの株式に投資して、一時的な含み損・含み益に一喜一憂しない
- 「調整」なのか本質的な「下落」なのかを考えて保有を続ける
今回は以上になります。
自分の投資スタイルを確立させて、投資家ライフを楽しみましょう
それでは
Are you still alive ?
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