【BRK.B】バークシャー・ハサウェイって買い?

米国個別株

どうも、いちです。

コロナ第2波の懸念から相場は弱気に傾き、ダウは700ドル、SP500も70ポイントほど下落しましたね。これが単なる調整なのか本格的な2番底の始まりなのかはわかりませんから、予測するのはあまり意味がないんじゃないかなって思っています。とにかく相場についていくだけですね

そのような相場の中で、【BRK.B】バークシャー・ハサウェイがテクニカル的に節目に到達しそうだったので、【BRK.B】が買いなのかどうか記事にしてみました。

最初に言っておきますが、私は【BRK.B】を保有していますしポートフォリオのウエイトも大きいです。それを踏まえて記事を見ていただきたいと思います。

投資は自己判断でお願いします。
何があっても私は責任を取れません

モトリーフール

バークシャーってどんな会社

オマハの賢人

バークシャーっていうと有名なのが、この人

2020年5月の年次総会時のもの。横にチェリーコークが置いてある。

Warren E. Buffett ウォーレン・エドワード・バフェット(1930/8/30〜)
バークシャーの筆頭株主兼会長兼CEO
アメリカ長者番付の常連でオマハの郊外の一軒家に住んでいるおじいちゃん
チェリーコークが好きで今でもハンバーガーを食べている。倹約家
友達にビル・ゲイツがいる(ちなみにビル・ゲイツもハンバーガーが好きで倹約家)
投資の神様。

もうすぐで90歳ですがまだまだ現役の投資家です。(投資パートナーのマンガーは96歳ですが…)
正しかったかどうかはわかりませんが、この歳でも航空株を買った直後に損切りできるんですからすごいですよね。

バークシャーの特徴

バークシャー・ハサウェイは複数の事業内容を持つ子会社を取りまとめる持株会社であり、その事業は保険・鉄道・製造・エネルギーと多岐にわたります。

その中でもバフェット自らが銘柄を選定して行う「投資活動」が俗に言うバフェット銘柄などとして有名であり、「コカ・コーラ」や「ウェルズ・ファーゴ」、「アップル」などがあります。

これらの投資・買収によりバークシャーはS&P500 をアウトパフォームしてきた歴史があるのです。

水色がS&P500指数。開始時期によって結果は違うが、長期的には上回っている

投資についてはバフェット 自身が判断を下しており、「自分の理解できないものには投資はしない」という理念のもと、企業を選定しています。

そのため、近年までハイテク銘柄への投資を避けていた経緯があり、2010年代からのハイテク・グロース銘柄相場の恩恵を享受できなかったため、近年ではS&P 500と同程度かアンダーパフォームする結果となっています。

2008年1月からのS&P500との比較

上記のグラフは【BRK.B】とS&P500 指数の単純な比較のため、これにS&P500 ならばETFの手数料と配当金と配当金にかかる税金などの要素があるので一概にこの通りではありません。ただ結果だけ記載すると

1965年からの成長は

バークシャー:2,744,062%
S&P500:19,784%

年率に換算すると

バークシャー:20.3%
S&P500:10.0%

S&P500も可笑しいですが、バークシャーは2万倍の株価になっています。

ちなみにバークシャーは配当金を一切出していないので、必要な税金は利益確定時のみです。

バフェット自身は株式の税金について無駄が多いとの認識をしており、

配当金を出して受け取った株主が税金を取られるのであれば、配当金は出さないで代わりに自社株買いを行って株主に還元する

ことを是としています。

バフェットの投資内容

バフェット自身は株式の売買によるキャピタルゲインを目的として投資を行うよりも、素晴らしい事業を適正な価格で買収することを優先に投資を行っていると説明しています。

安定的にキャッシュを生み出し続けるような企業の買収を繰り返して巨大企業にまで成長したのがバークシャーという会社なのです。

ですが、投資銀行のような機関投資家としての側面もあり、2019年の「株主への手紙」で次の銘柄を保有していることを伝えています。

会社
保有比率
アメリカン・エクスプレス18.7%
アップル5.7%
バンク・オブ・アメリカ10.7%
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン9.0%
コカ・コーラ9.3%
デルタ航空11.0%
JPモルガンチェース1.9%
ムーディーズ13.1%
USバンコープ9.7%
ウェルズ・ファーゴ8.4%
2019年末時点での上位10銘柄

ご覧の通り、銀行株に航空株とコロナの影響をモロに受けているセクターが盛りだくさんです。特にデルタ航空については買い増しした後に全部売却しており、投資判断を間違ったのではないかとの思惑からバークシャーの株価下落の要因の一つとなりました。

しかも、バフェットが投資判断を間違えたのはこれが最初ではなく、過去に何度も大きな間違えをしています。過去にアマゾンとの小売競争に晒されていたウォルマートを売却し、その資金を航空株に転用するという、今の結果を見れば最悪の方法を選んでいます。(ウォルマートはその後、eコマースに力を入れて見事に高値更新をしています)

実際にバフェットも過去の間違いを認めており、「将来も間違いを繰り返すだろう」と言っているくらいです。

バークシャーの事業内容

バークシャーの事業は大きく分けて

  1. 保険及び再保険事業
  2. 鉄道・エネルギー・製造などの保険事業以外のもの

この2つに分かれており、それぞれ実務上の責任者も分かれています。

保険・再保険事業

保険事業では「GEICO」(ガイコ)の自動車保険事業「Berkshire Hathaway Reinsurance Group」(BHRG) の再保険事業「Berkshire Hathaway primary Group」(BH primary)の保険事業の3本柱になっています。

バークシャーの莫大な資産に裏付けされた財務能力により、格付け会社からの評価も高水準となっています。(S&P ではAA+の評価)

これらの保険事業から入ってくる莫大な資金は、最終的には被保険者へと還元されるわけですが、すぐに還元されるわけではなく当分の間はバークシャーの預かりとなるわけで、誤解を恐れずに言えば、

タダで使える莫大な資金💰

投資で利益が出れば、その分報酬💵として受け取れる😂

訳なので、そりゃ最強だよねって感じです。
(まぁ保険屋さんはみんなそうやって稼いでいるのですが…)

保険業以外(Berkshire’s Powerhouse Six)

保険業以外でも次の6つの事業で収益を上げています。

  1. 鉄道事業 バーリントンノーザンサンタフェ(BNSF)
  2. 公共事業 バークシャー・ハサウェイ・エネルギー(BHE)
  3. 工業製品 プリシジョン・キャストパーツ(PCC)
  4. 化学製品 ルブリゾール(Lubrizol)
  5. 金属加工 International Metalworking Companies(IMC)
  6. 産業持株会社 マーモン・ホールディングス(Maromon)

一つひとつ説明するとかなりの時間がかかる(あとそんなに詳しくは知らない)ため、ざっくり割愛して2社だけ紹介します。

鉄道事業 バーリントンノーザンサンタフェ

北米大陸最大の鉄道システムの一つを運営している鉄道輸送業社。鉄道も業界再編により収益性も改善され、尚且つ大手数社によって事業が占用されています

事業エリアは中西部、太平洋岸北西部、西部、南西部、および南東部の地域と米国の港湾などがあり、製造業、農業および天然資源産業に由来するさまざまな製品と商品を輸送しています。

公共事業 バークシャー・ハサウェイ・エネルギー

バークシャーの総合エネルギー企業。再生可能エネルギー(風力・地熱・水力・太陽光)及び天然ガス・石炭などから電気を作って送ってなど、様々なことをやっている(確か原子力もやっていたような…)。あと天然ガスの輸送業(パイプライン業)の他にイギリスの配電会社も持っている。

再生可能エネルギーに力を入れており、2019年末の時点で累積で290億ドル(3兆円ほど)投資をしている。(日本企業だとJR東日本の時価総額が3兆円ほどですね…)

で、バークシャーって買いなの?

いくつか注意事項もありますが、個人的には事業内容が魅力的なので積極的に買い増ししたいと思います。

チャート分析

テクニカル的に見てみましょう

テクニカル分析をよく知らない人は以前の記事を参考にしてみてください。

チャートは週足


リーマンショック時の底から2019年末までは右肩上がりの上昇トレンドに収まっていましたが、コロナショック後はまだ下限のラインにすら到達できていない弱い形になっています。なので、日足まで降りて見てみましょう。

チャートは日足


コロナショックの底と調整の谷を点で結んで上昇ラインができています。押し目買いで6月上旬につけた高値が、コロナ第2波の懸念から下落して再度上昇トレンドラインにタッチしそうになっているのが現在の状況です。

ここで買いを入れても根拠はあるのでいいかと思いますが、現在はコロナ相場(ファンダメンタルズ相場)なので、トレンドラインでのプライスアクションを確認してからでも遅くはないでしょう。

具体的にはこんなアクションが予想されます。

上昇パターン

緑色の線が上昇パターンです。上昇ラインで反発し、そのまま下降ラインを突破してコロナ前のトレンドラインまで戻るパターンです。ファンダ的な大きな要素が出ればあり得るでしょうが、そのような材料は見当たらないのであまり期待できなさそうです。

下降パターン

赤色の線が下降パターンです。上昇ラインを割って一回調整が入った後に再度下落するパターンで、コロナ第2波や米大統領選挙関連などのファンダ要素からラインブレイクする形です。いわゆる2番底になるパターンでもあります。このパターンの場合はどこがサポートになるかわからないです。このパターンが来たら買い下がりですね。

ぐだぐだパターン

黒色の線のパターンです。上昇ラインで反発するも下降ラインで頭を抑えられて戻ってくるパターンもしくは片方のラインは割るものの特に上昇も下落もしない形です。調整をしている形なので片方に抜ければ大きくトレンドが進む可能性があります。

私の戦略

まずは1回少額での買い注文を入れてみようかなと思っています。

上昇パターンであれば何の問題もなくそのままホールドを行い、下落パターンでは買い下がりで対応ですね。どちらにせよスイングトレードを基本に考えているので、それ以外の方はまた別の対応が必要かと思います。

また、特大のファンダメンタルズが飛んできた場合はトレンドラインなんて吹き飛ぶ場合もあるので、その辺りも自身のリスクテイク次第かと思います。

以上です。
いかがだったでしょうか?

自身のリスクを考えて投資は行いましょう。

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モトリーフール

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