どうも、いちです。
8月になって、バークシャーの2Q決算と6月末時点でのポートフォリオが公開されました。
2Q(3/31〜6/30)までの間にはコロナウイルスによる経済への深刻なダメージにより、市場も大きく変化したため、バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの保有株も大きな変化がありました。
今回は8/14に公開された2Qでのバークシャーのポートフォリオを見てみたいと思います。
バークシャー・ハサウェイのポートフォリオ
早速見てみましょう。
今回の情報はSECに記載の資料をもとに作成しています。
1Q 2020 ポートフォリオ
まず、さくっと前回の四半期時点でのポートフォリオを見てみたいと思います。

バフェット銘柄として有名な「Apple」「バンク・オブ・アメリカ」「コカコーラ」などがポートフォリオの大部分を占めています。
銀行・金融株の他に、「サウスウエスト航空」「デルタ航空」などの航空株もあります。(グラフにはありませんが、アメリカン航空株も所有しています)ただし、皆さんご存知の通り、バフェットは航空株を全て売却したとのニュースがありました。
2Q 2020 ポートフォリオ
これが先日発表された2Qでのポートフォリオです。
前置きしておきますが、SECに提出されたのは8/14ですが、情報自体は6/30時点でのものですので、現在までの1ヶ月半の間の売買情報については含まれていません。

1Qから評価額が大きく変わっているため、それに応じて保有率も変わっています。
そこで実際の株式保有数を見てみましょう。

黄色は保有数を10%未満減らした銘柄
オレンジは保有数を10%を超えて減らした銘柄
銘柄を見ると「アメリカン航空」などの航空株と金融株の「ゴールドマンサックス」、石油株の「オキシデンタル・ペトロリアム」、飲食業の「RESTAURANT BRANDS INTL INC」を全売却しています。
他にも10%以上保有数を減らした銘柄として、「JPモルガン」「M&Tバンク」「PNC」「ウェルズファーゴ」などの金融株と「シリウスXM」があります。
注目すべき点
バフェットの投資戦略として、短期売買ではなく長期保有可能な銘柄を好んで保有をしています。
それを考慮して2Qでの銘柄に着目すると
航空株:今後どのようになるのか見通しが立たない。
金融株:以前よりも魅力が減少した。
このようなイメージでしょうか?
ただ、銀行・金融株については依然としてポートフォリオに占める割合が大きいので、全く将来性がないとは考えていないようです。
逆に買い増した銘柄は、「バリックゴールド」「クローガー」「LIBERTY MEDIA CORP」「STORE CAP CORP」「SUNCOR ENERGY INC」になります。
この中で唯一新規で買い入れたのが、「バリックゴールド(GOLD)」です。
バフェットは金価格の上昇を見越して金鉱株を買っているのだと思われますが、保有数やポートフォリオにおける割合を見る限りでは、「持たないことに対するリスクヘッジ」で所有しているように思えます。
まとめ:依然として高い現金保有率
コロナウイルスによる市場の暴落時でさえ、ほとんど株式を買っていない(もしくは既に売り抜け済みである)ことがわかりました。バフェットは「魅力的な企業が助けを求めるなら援助する」と言っていますが、今回はバフェットが援助するまでもなかったということでしょう。(Fedの金融政策を見れば明らかですね)
依然として潤沢な資金を持つバークシャーがどのように動くか今後も要注目です。
それではまた
Are you still alive ?
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